一般的な会社勤めなら、退職する際にお世話になったお礼として菓子折りなど持参し、最後の挨拶をすることが多いと思います。
では、派遣社員の場合は、このような気遣いやマナーは必要なのでしょうか?
答えは・・・「自分の気持ち次第」です!
悩んだわたしはお菓子は持参せず、お礼の手紙だけにしましたが、派遣最終日はどのように迎えたら良いのか調べてみました。
「派遣最終日」挨拶なしなら、手紙でもOK!
派遣先への挨拶方法
- 朝会や終業時などで直接挨拶
- 社内メールを使っての挨拶
- 社内連絡ノートなどを使って挨拶
- 菓子などを添えて置き手紙での挨拶
挨拶方法は、「直接挨拶する」「社内メールで挨拶文を送る」「社内の連絡ツールで挨拶する」パターンがあります。
挨拶といっても「今までお世話になりました」の一言だけでもいいと思うのですが、最終日当日はバタバタするので、事前に考えておいてもいいでしょう。
特にメールの場合は、あらかじめ文章を作成して、すぐに送信できる状態で保存しておくと勤務最終日に慌てなくてすみますよ。
派遣切り退職時の手紙例文
ご参考までに、わたしが派遣先に宛てた手紙を紹介します。
社内メールがない職場で、自由に発信できる業務連絡ノートがあったので、そこに手紙(メッセージ)を残しました。
○○で働く皆様へ
12月末をもって派遣契約終了のため退職することになりました。
産後の社会復帰が不安だったのは最初のわずかな時期だけで、個性と経験豊かな皆様のおかげで、この5年間、楽しく働くことができました。
日々の業務に始まり、社内外のイベントに至るまで、ご指導頂いたこと、また子供の病院や行事でシフトに融通をきかせていただいたことに心より感謝致します。
これからの皆様のご健康とご活躍を祈っております。
本当に今までありがとうございました!
ちなみに、派遣先を退職するのではなく「派遣先との契約終了」が正しい言葉なのですが、自己都合の退職じゃない派遣切りで辞めなきゃいけなくなったという、せめてものアピールです(笑)
「派遣最終日」お菓子や返却物はどうする?
派遣社員が退職時にお菓子を配るかどうかの判断基準は、「職場の風土」「派遣期間」「自分の気持ち」だと思います!
たった数ヶ月の契約ではわざわざ配る必要はないでしょうし、今までの退職者がお菓子を配っていたとしても、自分の気持ちがNOなら贈らないで良いと思います!
菓子折りひとつとっても結構な金額になります。
次の仕事も決まっていない状態だと、わずかな出費でも辛いですよね。
ちなみに、わたしは派遣パートで「無期雇用派遣」になり5年勤めましたが、勤務最終日に菓子折りは持って行きませんでした。
“自己都合退職”なら、渡していたかもしれません。
仲良くしていただいた女性社員さんたちには、今までにお土産など配ったり、子供のお下がりの洋服を譲ったりしていたので、それでいいかなと思いました。
派遣辞める時に「お菓子を配る」場合
- 今まで退職者がお菓子配る習慣がある
- 短期派遣ではなく、長期の派遣だった
- 最後ぐらいマナーやけじめとして渡したい
長くお世話になって感謝の気持ちとして配りたい場合や、トラブルや病気などによる契約終了で、最後ぐらいきっちりしてから終わりたい場合もあるでしょう。
菓子折りを渡すなら、社内で配りやすい「個包装」で「日持ちがするもの」がおすすめです。
個人的に渡すのではなく、職場全体に向けてのクッキーやチョコレートなどが無難でしょう。
\個包装がおすすめ!/
\大人数なら数量もチェック!/
派遣最終日に返却物を忘れずに!
- 制服
- 身分証明書、社員証、入館証、名刺
- 会社で購入した物品
- 書類やデータ
- 健康保険証(注意:派遣元へ返却)
基本的に派遣先で借りたものや会社のものは、退職日までに返却します。
派遣先で借りていた制服はクリーニングが必要なのか、身分証明書や重要書類などは誰に返却すればよいのか、事前に確認しておきましょう。
また社内に入るためのセキュリティで入館証が必要だった場合は、最終日の退社後の返却となるため、警備室などに返すのか郵送になるのか確認が必要です。
健康保険に入っていた方は、派遣元に保険証を返却しましょう。
そして、派遣元に「年金手帳」や「雇用保険被保険者証」を保管した場合は、忘れずに受け取ります。
また失業保険を受け取る予定でなくても、「離職票」の発行をしてもらいましょう。
すぐに仕事が見つかるか分からない場合はもちろん、転職先が見つかっていたとしても、事情があって、再就職先を退職しなければならないときにも「離職票」を持っていれば、あとからでも失業保険を受給できるからです!
【まとめ】派遣会社を退職!最終日を気持ちよく終えるために
派遣退職時に、お菓子を配らないからといってマナー違反ではありません。
任期のある派遣社員の場合は、配らないことの方が多いでしょう。
挨拶も菓子折りも、「自分の気持ち次第」です!
派遣最終日は、早く立ち去りたい気持ちや名残惜しさなど、いろいろな感情が湧いてくるかもしれません。
派遣は、仕事を始めるのも辞めるのも簡単です。
ですが、社会人のマナーとして、勤務最終日を気持ちよく終えるために、「返却物」を忘れず「お礼の気持ち」をしっかりと伝えられたらいいですね。
【ブログ】わたしの派遣切り備忘録8
ある夏の日、わたしは突然「派遣切り」を宣告されました。
派遣先の雇い止め宣告から、2度の契約延長を経て、いよいよ年末の退職の日を迎えることになりました。
派遣切りのことはずっと黙って普通に働いていたのですが、退職する最後の週に、一緒に働く人たちに今までお礼と派遣切りされることを伝えました。
単純に驚く人、
寂しがってくれる人、
組織に怒ってくれる人、
これから先を心配してくれる人、
業務が増える自分のことを心配する人(笑)
様々な反応がありましたが、最後は派遣切りという最悪な結末だったけど、楽しく働けたことには変わりなく感謝の気持ちでいっぱいになりました。
そして、わたしを派遣切りに追いやった上司たちにも、今までお世話になったことには変わりないので、最後の日に直接挨拶しようと思ったら、なんと休みでした!
前日会ったときには「お疲れ様です。」と帰りの挨拶だけで、何も言わなかったのに!と軽い怒りが湧きましたが、逆に丁寧な挨拶せずに消えることができて良かったのかも?!
シフトの関係で会えなかった人には、業務連絡ノートに手紙を残しました。
5年も勤めても、派遣で切られる時はあっけないもの。
職場の入退店カードを返却すれば、それで最後です。
まだ先のことは決まってないけど、もう二度と来ることがないだろう場所を振り返らず、進もうと誓うのでした。
この話の続きは『派遣切り備忘録(最終回)』へ続きます。