派遣切り宣告されたら、まず派遣先の直接雇用について一度問い合わせてみることもおすすめです!
また一から就職活動をするより、慣れ親しんだ派遣先の職場で働き続けられるなら、それが一番楽な方法かもしれません。
ですが、直接雇用には派遣切りされるというような雇用の不安定さはないものの様々なデメリットもあるので注意が必要です。
派遣社員が「直接雇用」になるメリット&デメリットを詳しく調べてみました。
派遣社員から直接雇用になる選択もある!
「派遣切り」を宣告されたら、3つの選択ができます!
- 派遣先の契約終了で派遣会社も退職。
- 派遣先の契約終了後に、別の派遣先を紹介してもらう。
- 派遣先に直接雇用してもらう。
派遣先の契約終了で派遣会社も退職
勤務中に雇用保険に入っていたら、失業保険を受け取ることができます。
また会社都合の派遣切りの場合は、7日間の待期期間を経て、すぐに失業保険を受給できます。
派遣先の契約終了後に、別の派遣先を紹介してもらう
一般的なのが、この別の派遣先を紹介してもらうパターンです。
もし有休が残っていたら、持ち越しして新しい次の派遣先で使用することもできます。
派遣先に直接雇用してもらう
派遣先が継続して働いてほしいと希望し、本人が了承すれば直接雇用できます。
派遣先にとっては、新しい人を採用するより、すでに仕事内容を理解している人を採用する方が仕事を教える手間も時間も、求人のコストもかかりません。
また派遣社員が直接雇用になった場合は、派遣会社にも「紹介手数料」が入ります。
そのため、お互いの企業にとってメリットがある選択なのです。
派遣社員から直接雇用になるメリット&デメリット
直接雇用の3つのメリット
- 安定して働ける
- 交通費や福利厚生がある
- 責任ある仕事や役割ができる
直接雇用になると、派遣社員のように契約期間で終了ということもないため、不安定な雇用ではなくなります。
もし仮に「人員整理」が行われたとしても、派遣社員より直雇用の人の方が退職勧告を受けにくいです。
また派遣の時は交通費がない場合も、交通費が全額支給されたり、昇給やボーナスが加わると給料が大きく変わってくるでしょう。
「派遣さんだから・・・」と責任ある仕事が回ってこなかった方は、役職につくチャンスもあり、これからキャリアアップを目指してもいいかもしれません。
直接雇用の3つのデメリット
- 雇用条件が、契約社員やパートの場合もある
- 就労条件が今までより厳しくなる
- 会社を辞めにくくなる
直接雇用といっても正社員とは限りません。
期間の定めのある契約社員やパート・アルバイトの場合もあります。
企業によって「正社員」と「契約社員やパート」の福利厚生や有休・ボーナスについては、大きく違う場合があります!
また派遣社員の時の就労条件が厳しくなるでしょう。
残業が増えたり、転勤や部署の異動を受け入れなくてはいけないこともあります。
そして、一度直接雇用になると、働き始めて「思っていたのと違う」と感じても、派遣の時のように簡単に辞めることはできません。
また会社都合ではなく“自己都合による退職”になるため、失業保険の受給には3ヶ月の待期期間が必要です。
まずはじめに雇用形態を確認!
派遣先の直接雇用について検討する場合は、まずはじめに「雇用形態」を確認しましょう。
『正社員』か『契約社員やパート』かによって、本当に“安定して働ける”のかどうかが変わってきます!
そして、「給料」や「勤務時間」が自分の納得したできるものか確認した上で、「就業条件」「仕事内容」といった部分が、派遣社員の時とどう変わるのかチェックする必要があります。
【まとめ】派遣社員から直接雇用になる人は少数派
実際のところ、派遣社員から直接雇用は難しいと言われています。
理由は、“優秀な人材だから、直接雇用してでも働き続けてほしい”と派遣先企業が希望しない限り、話は進みません。
また、もともと派遣社員は、人員不足や業務の強化などで臨時的に雇っているため、問題が解決すると契約終了となることが多いのです。
そして、派遣先から直接雇用の話があっても断る人も多いと言われるのは、派遣社員の時よりも待遇や勤務条件が悪くなることが多いからでしょう。
一度直接雇用になると、派遣社員の時のように簡単に辞めることはできません!
本当に、派遣先企業に働き続けていいのか、見極めることが大切です!!
【ブログ】わたしの派遣切り備忘録5
ある夏の日、わたしは突然「派遣切り」を宣告されました。
「次の契約更新はしない」と雇い止めを宣告されたものの、有休が21日ほぼ1ヶ月分あることを理由に契約延長できないかと現場の責任者に面談した数日後。
派遣の営業さんも派遣先に出向き、契約延長だけでなく、直接雇用できないのかと人事に直談判してくれました!
そして、電話では聞く耳を持たなかった人事担当者も、やっと検討してもらえることになったのです!!
なかなか動かない派遣先にしっかり対応してくれる営業さんには、感謝しかありませんでした。
「本当にありがとうございます(涙。」
「これが最終決戦だと思っています。もし、これで無理だったら雇い止めで受け入れます。」と覚悟を決めて言いました。
すると「派遣先との交渉と並行して、他の仕事を紹介できないか新規の営業回っているんですけど、今のコロナのご時世、営業にすらいけない状況も続いていまして…」と苦し紛れに言う営業さん。
大手ではなく、中小企業の派遣会社に登録していたため、どうやら次々仕事を紹介してもらえる状況ではなかったようです。
よく考えると派遣会社にとっても、次の人を入れるわけではない派遣切りは、契約一人分なくなることになり、企業にとっても営業さんにとってもマイナスになるんだなと感じました。
営業さんのおかげで、こうしてわたしの行く末は、“有休消化のための契約延長”だけでなく、“派遣先での直接雇用”という道も開けてきました!!
さて、この先どうなる!?
この話の続きは『派遣切り備忘録6』へ続きます。