子どもが小学校に入るタイミングには、悩みはたくさん!
特にワーキングママにとって、心配事のひとつが「子どもの下校後の過ごし方」です。
下校後の預け先として、まず「学童保育」を考えるのではないでしょうか。
学童保育といっても、公立・民間、そして放課後子ども教室といった種類があるのです!
この記事では、それぞれの学童保育の違いと公立学童を利用して感じたメリット&デメリットをご紹介します。
「学童保育」とは
学童保育とは、正式には「放課後児童健全育成事業」の通称です。
保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校に就学している児童に対し、授業の終了後等に小学校の余裕教室や児童館等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図るものです。
放課後児童健全育成事業について|厚生労働省
「学童保育」の種類

公立学童保育 | 就労などにより保護者に代わって預かる施設 |
民間学童保育 | 教育カリキュラムが充実した放課後の預かりサービス |
放課後子ども教室 | 保護者の就労の有無に関わらず、すべての子どもが対象の居場所づくり事業 |
学童保育の種類は大きく分けて、住んでいる地域の自治体が設置した「公立学童」と、習い事などを兼ねた一般企業の「民間学童」があります。
民間学童は、独自で運営しサービスが多彩な分、公立学童より料金が高額です。
また最近では、新しい居場所提供の場として「放課後子ども教室」という事業があります。
公立学童保育(放課後児童クラブ)
管轄 | 厚生労働省 |
対象 | 保育を必要とする家庭の小学生 |
場所 | 小学校・児童館・小学校外の建物 |
料金 | 月数千円~1万円 |
まずはじめに、学童保育は「厚生労働省」の管轄で、放課後や長期休暇中に子どもを預かることを目的とした施設です。
「児童クラブ」「学童クラブ」といった呼び方もありますが、一般的に公立学童のこと指します。
小学校と同じように学区の指定があり、保護者の就労や家庭の状況を役所に申請して、内定すれば入ることができます。
料金は、自治体により違いますが、月額4000円~7000円程かかり、おやつ代は別です。
放課後子ども教室
管轄 | 文部科学省 |
対象 | 小学校6年生までのすべての子ども |
場所 | 小学校内 |
料金 | 無料(保険料が必要な場合もあり) |
放課後子ども教室の管轄は小学校と同じ「文部科学省」です。
そのため、小学校内の空き教室などを使って居場所を提供している場合が多く、保護者の就労有無にかかわらず、すべての小学生が利用できます。
地域の大人の協力を得て、小学校の余裕教室等に子どもたちの安全・安心な活動拠点を設け、学習や様々な体験活動や交流活動を実施する
文部科学省「放課後子ども教室推進事業」より
利用料金は無料です!
ただ共働き世代を対象にはしていないため、一般的な学童よりも実施日数や利用時間は短くなることが多く、学童利用者は参加できない地域もあります。
学童保育は、パートでも入れる?

都市部を中心に、学童保育でも待機児童問題があります。
保育園に入りたくても入れない保活事情は、1歳児クラスの激戦や、小規模保育園卒園後の3歳の壁だけでなく、小学校に入ってからも続くのです!
学童保育の待機児童が少ない地域では、パートでも入ることができます!
ただし、小学校下校時刻まで働いていることが基本条件です!!
午前中だけ働いている場合は、学童保育には入れませんのでご注意ください。
神戸市の学童待機児童

神戸市立の学童保育では、児童数の増加に対応した施設の新設、増築などにより、現在ご利用を希望されるすべての入会をお受けしています。待機児童は発生しておりません。
「神戸市・学童保育」より引用
ちなみに、わたしの住んでいる神戸市は、公立の学童保育は待機児童0人!
でも、現実は…
年々学童希望者が増え、狭いスペースに子どもたちが過密状態です。
そのため、神戸市では長期休暇だけの受け入れはしていないため、夏休みのみの利用はできません。
- 小学校下校時刻に勤務または通勤中であること
- 週3~4日以上勤務していること
- 産休中であること(育休は要相談)
- 求職中での申し込みは不可!
- 長期休暇のみの利用は不可!
公立の学童については「○○市 学童保育」で検索して、住んでいる自治体のHPを入会基準をご確認ください!
公立学童保育に預けるメリット

実際に子どもを公立学童に預けて感じた「3つのメリット」を紹介します。
- 安全な居場所
- クラス・学年を超えた友達ができる
- 宿題をする時間がある
放課後の安全な居場所
放課後や長期休暇中に、まだひとりではお留守番できない子どもを、保護者に代わり預かってくれることが、まず一番のメリットです!
お友達や指導員の先生と楽しく遊ぶことができ、校庭や近くの公園まで外遊びに連れていってくれることもあります。
今の時代、またいつ事故や災害が起こるか分かりません。
下校後に安心な安全な居場所があることは、とても重要です。
クラス・学年を超えた友達ができる

学校のクラスの友達以外にも、違うクラスや上の学年のお友達ができます。
年上の友達におもちゃの遊び方を教えてもらったり、本気で競争したりしているようです。
我が家はひとりっ子なので、年齢の違うお友達と関わることができるのは、心身ともに成長する機会にもなっています!
宿題をする時間がある

学童に着いておやつを食べたら、まず学校の宿題をする時間があります。
家だとついダラダラしていて怒ってしまいそうな時も、学童で宿題を済ませていると、仕事から帰って、音読だけチェックすればいいので、とても助かっています。
また長期休み中は、夏休みの宿題や持参したドリルをする「自習時間」を、午前中に設けているところが多いようです。
ただ公立学童では、指導員の先生は勉強を教えることはしません。
また宿題も強制ではなく、子ども自身が自発的に勉強する時間があるだけです。
放課後の時間に、しっかり学力や芸術・運動能力も身につけたいなら、習い事なども充実している民間学童を検討した方が良いでしょう。
公立学童保育の5つのデメリット

保育園時代よりも親の負担が増えることから、デメリットが多くなります。
- 預かり時間が短い!
- 臨時休館に注意!
- 長期休暇中のお弁当つくり
- コロナ禍の集団生活
- 保護者会や保護者イベントがある場合も!
預かり時間が短い!
学童保育は小学校に併設されている場合もあり、保育園や幼稚園の預かり保育のように、朝早くから夜遅くまで開いていません。
一般的な基本時間は17時(または18時)まで、延長利用する場合は別料金です。
そのため、学童保育終了後の過ごし方や預け先も合わせて考えておく必要があります!
小1の壁対策の「小学校下校後の過ごし方7選」でも紹介しています。
臨時休館に注意!

警報発表時は、公立学童は休館します。
そして、学級閉鎖などで小学校が臨時休校になると学童も休館です。
お昼から警報が解除されたら、開設してくれたこともありますが、警報はなかなか解除されないことが多いので、あきらめて仕事を休むことも多いです。
台風シーズンやお天気が怪しい日は、朝の天気予報を必ずチェックしておきましょう。
長期休暇中のお弁当
保育園でも小学校でも、ありがたく給食を食べていましたが、学童保育には給食はありません。
施設によっては、お昼ごはんを用意してくれる場合もありますが、ほとんどの学童ではお弁当が必要でしょう。

でも、働いている共働き世代のお弁当なんて気負う必要はありません!
我が家も、お弁当箱におにぎりと前日の晩御飯の残りや冷食で乗り切っています(汗)
【夏休みのお弁当事情】
うっかりお弁当を持ってくるのを忘れたお友達は、おやつまで何も食べてなかったという話や、コンビニのパンやおにぎりを持ってきていたお友達を、みんなが羨ましがっていたという話を娘から聞いたことがあります(笑)
コロナ禍の集団生活

集団生活だと、相性の合わない友達がいたり仲間はずれがあったりすることもあるでしょう。
またコロナ対策の影響で、長時間のマスク生活に加え、楽しいはずのおやつ時間も黙食が基本です。
小学校よりも学童の方が、クラスターが起きないようにコロナ対策がきっちりしている分、指導員の先生のチェックが厳しいと感じています。
保護者会や保護者イベントがある場合も!
公立学童には、自治体が設置して運営している「公営」と、民間企業やNPO法人などが補助を受け運営している「民営」があります。
運営方針や料金にあまり違いはありませんが、民営の学童保育によっては、保護者会がある場合もあります。
小学校のPTA組織とは別の学童保育のための組織です!
保護者会はなくても、保護者参加の行事イベントがある学童もあるようです。
小学校に入ると、保護者間のつながりが希薄になる分、顔合わせがあるのはいいのかもしれませんが…
学童に預けている保護者は全員働いているのに、負担が大きくなっては大変です!
学童が公設民営の場合は、保護者の参加度も確認しておいた方がよいでしょう。
【まとめ】安全な居場所で楽しく過ごせることが一番!

学童に預けるデメリットがメリットが多い理由は、今までの保育園時代とは違うからです!
同じ共働き世代を対象にしていても、預かり時間は長く、給食があって、警報時なども預かってくれる保育園はとても恵まれています。
今までより親の負担が増える、 まさにこれが現実の【小1の壁】です!
とはいえ、子どもにとっては、放課後に安心で安全な居場所で楽しく過ごせるなら、それが一番良いことではないでしょうか。
実際に我が家の娘も・・・
「小学校は勉強ばっかりで疲れるけど、学童はいっぱい遊べて楽しい!」と言っています。
放課後の楽しく安全な居場所として、「公立の学童保育」をぜひ検討してみてくださいね!
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