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扶養内で働くメリット~6種類の年収の壁と働き損ライン~

扶養内で働く

※記事内にプロモーションを含む場合があります。

扶養内で働こうとした時、勤務時間が気になりますが、“月にいくら稼ぐのか”ということも重要!

扶養内で働くと言っても、様々な収入のボーダーラインにより、税金が安くなる制度(控除)が変わったり、社会保険料の支払いが発生したりするからです。

実際に「年収103万円以下」も「130万円」も「150万円」でも働いた経験から、損しない働き方をわかりやすく解説したいと思います!

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扶養内で働くメリット

メリット
  1. 世帯主(旦那さん)の税金が減る
  2. 健康保険・年金の支払いが免除される

扶養(ふよう)とは、家族を養うという意味があります。

奥さんや16歳以上の子供を養っている場合、年末調整や確定申告で「扶養控除」の申請をすると税金が安くなります。

「扶養内で働く」ということは、なるべく税金を払わないで済むように、扶養控除を受けられる範囲内で働くというお得な方法なのです!

そして扶養には、“税金に関わる扶養”と“社会保険に関する扶養”の2種類があります。

世帯主の税金が減る(税法上の扶養)

旦那さんの給料から、「所得税」と「住民税」が減額されます。

配偶者を養っているから、税金を安くなる(控除を受ける)ものなので、旦那さんの受け取る給料が得する制度です。

  • 収入の条件:年収103万以下・150万以下・201万以下
  • 収入の範囲:1月~12月の1年間

健康保険・年金の支払いが免除(社会保険上の扶養)

健康保険や厚生年金に関することです。

旦那さんの「社会保険」に入っているので、自分で社会保険料を支払わなくていいため、パートなどで働く奥さんが得する制度です。

  • 収入の条件:年収130万以下(会社によっては106万以下)
  • 収入の範囲:扶養に入る日から1年間

収入が増えたら、働き損に注意!

以前までは、「税法上の扶養」の103万円と「社会保険上の扶養」の130万円のボーダーラインを気にしていたら良かったのですが、

2018年の法改正により、配偶者控除が「103万円から150万円」に引き上げられました。

女性に社会で活躍してもらうために、政府が税金の負担を軽くしようとした「働き方改革」のひとつです。

しかし、「税金の扶養範囲」が増えても、「社会保険の扶養範囲」は変わっていません!

収入を増やして自分で社会保険に加入することになると、手取りが減り、働き損になってしまうのです!!

働き損とは、扶養の恩恵を受けられず、税金や保険料を支払ったために、扶養に入っていた時よりも収入が少し増えた時の方が、手取りが減ってしまうという「逆転現象」が起きることを言います。

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6種類の年収の壁

働き損にならないためにも、6種類の“年収の壁”を理解しましょう。

  1. 年収100万円・・・住民税がかかる
  2. 年収103万円・・・所得税がかかる
  3. 年収106万円・・・大企業では社会保険料がかかる
  4. 年収130万円・・・社会保険料がかかる
  5. 年収150万円・・・配偶者(特別)控除が減る
  6. 年間201万円・・・扶養から外れる

年収100万円の壁(住民税の壁)

「住民税」は、都道府県・市区町村に支払う税金です。

集められた税金は、住んでいる地域の税金として活かされます。

市町村によって93万円~100万円と差があるのですが、平均的に100万円以下なら住民税がかからない自治体が多いため「100万円の壁」と言われています。

Q. パート収入がいくらなら市県民税、配偶者控除、配偶者特別控除の対象となりますか?

A. パート収入の方は、昨年の収入額により今年度の市県民税がかかる場合があります。
また、配偶者控除・配偶者特別控除に関しましては、納税義務者の合計所得金額が1,000万円超の場合は控除対象外となります。

神戸市「個人の市県民税に関するQ&A」より

わたしが住んでいる神戸市は、年収100万円越えると年間約7000円の住民税(県民税+市民税)がかかります。

住民税の難しいところは、去年の収入に対する税金が、後から請求されることです!

毎年6月頃に「住民税納付書」が自宅に送られてきます。

突然請求が届いてびっくりするのですが、去年の収入に対する税金です。

たとえ送られてきたときに働いていなくても、支払わなくてはいけないので、忘れずに納税しましょう。


年収103万円の壁(所得税の壁)

「所得税」は、収入に対してかかる税金のことです。

時々年収103万円で抑えているのに、給料から自動的に引かれていることがあります。

理由は、月に88000円(103万円÷12ヶ月)越えたためです。

年収が103万円以下なら、年末調整時に、払い過ぎた税金が戻ってくるので安心してください。

パート先が年末調整してくれない場合や、途中で退職した場合は、自分自身で確定申告しましょう。

わたしのある月のパート代98000円では、所得税は“670円”でした!

【関連記事】
>>>「扶養内なのに住民税請求がきた!年収103万円以内で働く注意点


年収106万円の壁(大企業の社会保険の壁)

下記の条件に該当する企業で働いている方は、「社会保険」は入らなくてはいけません。

社会保険の条件
  • 会社の正社員が501人以上
  • 月収88000円以上
  • 雇用期間1年以上
  • 所定労働時間が週20時間以上
  • 学生ではない

社会保険料(健康保険+厚生年金)の支払いは、収入により、1ヶ月につき1.5万円~2万円引かれるので、手取りが減ります!


年収130万円の壁(一般的な社会保険の壁)

130万円越えると、自分で社会保険に入ることになります!

毎月のお給料の手取りが減るため、「年収130万円以下に抑える」のか「社会保険支払っても損しないくらい働く」のかどちらかを選ばなくてはいけません。

【関連記事】
>>>「年収130万扶養超えたらバレる?年末だけでなく平均月収にも注意!

130万超えないために

ちなみに「社会保険上の扶養」は、130万円超える見込みがあれば、扶養から外れます。

仮にたくさん働いた月があっても、翌月の勤務を減らして調整すれば問題ありません。

「月108334円未満」かつ「年収130万未満が条件」のため

  • 3ヶ月連続して、月108333円越えない
  • 3ヶ月間の平均が、月108333円越えない

年収130万円は家族手当にも注意

年収130万円の壁は、旦那さんの会社により「家族手当の壁」にもなります!

一般的な企業の場合、配偶者の収入が130万円以下(103万円以下の場合もあり)の時、月に数万円の家族手当があります。

月に2万円の支給があったら、年間に24万円!

年収130万円以上で働くことは、「自分で社会保険に入る負担+旦那さんの会社からの支給がなくなる」という2つのデメリットを理解しなければいけません。


年収150万円の壁(配偶者控除の壁)

年収150万円超えると、さらに旦那さんの税金が安くなる「配偶者特別控除」に影響します。

150万円までは最大38万円控除できますが、その後は控除額がだんだん減っていきます。

つまり、旦那さんの給料から税金が安くなる額が、減ってしまうのです。

【関連記事】
>>>「年収150万のパート主婦がふるさと納税してみた結果を大公開!


年収201万円の壁(扶養を外れる壁)

年収210万円超えると「配偶者特別控除」がなくなります。

配偶者がいるといっても、奥さんの収入が高いからという理由で、旦那さんの税金が安くなることはありません。

つまり、扶養から外れるということになるのです。

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働き損ライン ~扶養内で働く年収の比較表~

「働き損」とは、扶養の恩恵を受けられず、税金や保険料を支払ったために、手取りが減ってしまうという逆転現象が起きることです。

頑張って働いたのに、たった1円超えただけでも、数万円の請求がきたら悲しいですよね。

扶養内で働く“年収の壁”の比較表

住民税所得税社会保険配偶者(特別)控除
 100万 
 103万 ×
 106万 ××
 130万 ×××
 150万 ×××
 201万 ××××
扶養内で働く年収の比較表(〇支払いなし・△条件により支払いなし・×支払いあり)

税金を払わないで働きたい場合 

年収『100万円以下』に抑えることが

保険料は支払わずに働きたい場合 

  • 大企業の場合は『106万円以下
  • 一般企業の場合は『130万円以下

手取りを増やして、しっかり働きたい場合

  • 大企業の場合は『約125万円以上
  • 一般企業の場合は『(国民年金加入の場合)約153万以上』『(厚生年金加入の場合)約171万以上

つまり、大企業の場合は『106万円~約125万円』

その他、一般企業の場合は、『130万円以上~約153万円(または171万円)以下』が、働き損ラインになります!

働き損にならないための3つのポイント

  • 家族手当の有無
  • 社会保険料が厚生年金か国民年金のどちらか
  • 医療費や保険料など他に控除できるものはあるか

働き損かどうかは、「家族手当」「社会保険料」「節税対策」の3つが大きく関わるため、それぞれの家庭で変わってきます!

一般的に少し収入を増やすくらいなら、家族手当をもらう方が得です

自分で支払う社会保険料が、国民年金の場合の方が金額が高く、会社が一部を負担してくれるため厚生年金の方が安いです。

節税対策として、“医療費”や“生命保険や学資保険”、“ideco年金”など、年末調整で控除できるものがあればあるほど、税金が安くなるため、手取りも多くなります。

そのため、一般的な目安として参考にしていただけたら幸いです。

おすすめリンク!「ニフティアルバイト年収早見表」

年収というと、具体的なイメージが湧きにくいですが、週4日5時間の時給1000円のパートの場合、月収約8万円、年収約104万円になります。

この場合、103万の壁を超えることになるので、週5日にして収入を増やすか、103万以内の収入になるよう調整しながら働くかのどちらかを選ぶことになるでしょう。

具体的な時給と勤務時間による計算は、「ニフティアルバイト年収早見表」が分かりやすいですよ!

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【まとめ】扶養内で働くために年収計算しよう!

一言で「扶養内で働く」といっても、6種類の年収の壁により、税金と社会保険の制度が関わってきます。

年収の壁を意識することは、毎月計算やシフト調整が必要になりますが、せっかく働くのであれば、できるだけ手取りを多くして働きたいですよね!

扶養内で働くために、どれぐらいの収入が自分の生活スタイルに合うのか、この記事が参考になれば嬉しいです。

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