仕事をするうえで、子どもを預ける場所はとても重要です。
急速に増えている保育施設「小規模保育園」について、心配なことも多いでしょう。
「小規模保育園が不安!」その気持ちとてもよくわかります!
実際にわたしも、保活を頑張って点数を稼いだのに、第4希望の小規模保育園(しかも新設!)に内定が決まった時は正直ショックでした。
でも、通ってみれば、小規模だからこそのアットホームな保育園で、後悔はしていません!
親子共に楽しく、卒園までの2年間を過ごすことができました。
この記事では、小規模保育園での心配事が少しでも減るように、実際に通って感じたメリット&デメリットを詳しく解説します。
保育園選びの後悔「小規模保育園が不安になる理由」
小規模保育園とは、2015年度の「子ども・子育て支援新制度」で生まれた地域型保育事業のひとつ。
認可保育園のため、先生の数も多く、0~2歳が同じ施設内にいるため、年齢差があることで刺激を受けながら、家庭的な保育を受けることができます。
「小規模保育園が不安になる理由」は、大きく分けて3つあります。
園庭がない施設環境
小規模保育園の立地は、マンションの一室などということもあり、施設はあまり広くありません。
「園庭や屋外遊具がないこと」が特徴ですが、認可保育園の基準は、園庭がなくても、近くに公園があることが前提です!
園庭がない場合は、徒歩圏内の公園を外遊びの場として利用します。
園庭がないことはデメリットですが、ほぼ毎日、近所に散歩に行くので、体力アップすることは大きなメリットになります!
0~2歳児合同保育
0歳のハイハイするような月齢の子どもと、活発に動き回る2歳が同じ教室で過ごすことになります。
ケガをしないかケガをさせないか心配になることもあるでしょう。
実際は、一般的な大規模保育園と違い、小規模保育園は担任制ではありません。
0~2歳児をたくさんの先生で見るため、しっかり目が行き届いています。
3歳児以降の卒園後について
小規模保育園の卒園後、3歳児クラスに優先的に入園できる保育園やこども園のことを“連携施設”といいます。
“連携施設”があるかないかによっても、大きく変わってきます。
【関連記事】
>>>『【3歳の壁】小規模保育園から幼稚園・こども園へ!卒園後の選択』
連携施設がない場合は、2度目の保活という「3歳の壁」が待っています。
卒園後に、新しい環境に慣れることは親子共に大変です。
「小規模保育園で良かった!」と思うわたしも、ひとつだけ苦労した点が、この3歳の壁でした。
小規模保育園に預けるメリット
「小規模保育園に預けるメリット」を5つ紹介します。
アットホームな雰囲気
小規模保育園の基準は、0~2歳児あわせて19人以下という基準があります。
少人数だからこそ、家庭的な雰囲気の中で保育をしてもらえます。
融通がつきやすいこともポイントです!
通っていた園では、お迎え時間の多少の変更OKだったり、持ち帰り荷物を予防接種受ける間だけ預かってくれたり、ささいなことですが柔軟に対応してくれました。
園の先生全員が子どもの先生
担任制ではないため、園の先生全員でみてくれます。
フルタイム勤務の先生はもちろん、朝からお昼寝までのパート先生もいます。
大規模保育園では、何かあった時に担任の先生に相談しますが、小規模保育園の場合は、“園の先生全員が子どもの先生”のため、どの先生にも声をかけることができるのです。
トラブル問題だけでなく、発達のことやトイレトレーニングなど乳児特有の悩みを気軽に相談できる環境は、親にとっても安心でした。
散歩で体力アップ
園庭がないことは、施設の設備としてはデメリットですが、代わりに近くの公園や近所を散歩します。
(子どもの徒歩圏内に公園があることは、小規模保育園の設置基準です!)
0歳児は4人乗りのベビーカーやカートですが、1~2歳児は先生やお友達と手をつないで散歩します。
2歳だとベビーカー利用することが多い年齢ですが、保育園散歩では往復歩くため、体力がつきます。
午前中の散歩から帰ってきたあとの給食は、よく食べる!
散歩中に交通ルールを先生に教えてもらうので、親がうるさく言うより!?しっかり交通ルールも身に付きますよ。
0~2歳児合同保育で成長
運動能力、発語、手先の器用さやトイレトレーニングまで、先輩となるお手本がすぐ身近にいるととても良い刺激を受けます。
そして、2歳児になると、お兄さんお姉さんとして年下にやさしくしたり、おもちゃを貸したりといったことが自然にできるようになります。
我が家はひとりっ子なので、乳児期に年齢差の違うお友達と関わることができたのは、心身ともに成長する機会にもなりました!
乳児主体のイベント
一般的な保育園のイベントは、3歳児以降の幼児主体で、運動会や音楽会・発表会などありますが、小規模保育園にはもともと乳児しかいないため、イベント自体少なめです。
代わりに、運動会が親子共同参加だったり、地域のお店に仮装してハロウィンのお菓子もらいに行ったりと、乳児でも楽しめるイベントを各園で工夫されています。
小規模保育園の最大のデメリットは卒園後
小規模保育園の通っている間の多少のデメリットは、先生方や園の工夫でカバーできることがほとんどです。
小規模保育園の最大のデメリットは、卒園後に待っているのです!
3歳児クラス入園による環境の変化
アットホームな雰囲気で小規模保育園を卒園した子どもたちは、まず大規模保育園の施設の大きさと人数に圧倒されます。
保育園でも幼稚園でも、3歳児クラスは約20人対して先生は一人です!
今まですぐ近くで先生に見守られていることに安心していた子どもは、急に大きな集団に入ることで不安になってしまうことは、仕方がないのかもしれません。
0~5歳児までの保育園に転園した場合、もともといるお友達は、新しいお友達が来ることには寛容です。気の合うお友達を見つけたら、すぐに慣れるでしょう。
幼稚園や幼保型こども園に入園した場合は、スタートは同じ3歳児(年少クラス)です!
専業主婦で家でパパママとずっと乳児期を過ごしていた子どもたちの方が、慣れるのにもっと時間がかかるので、小規模保育園卒園組の方が、意外とあっさり慣れてしまいますよ。
「3歳の壁」2度目の保活
通う小規模保育園に“連携施設”がない場合は、2度目の保活という問題があります。
ただし、小規模保育園に入った時よりも幼保無償化で選択肢が増えています!
魅力や雰囲気など違いがあるので、通える園の特色を調べたうえで、申し込みすることが重要です!
幼稚園 | 小学校以降の教育の基礎をつくるための幼児期の教育を行う学校 |
保育園 | 就労などのため家庭で保育のできない保護者に代わって保育する施設 |
認定こども園 | 幼稚園と保育所の機能や特長をあわせ持ち、地域の子育て支援も行う施設 |
特にこども園や幼稚園を検討している場合は、「預かり保育」については各園によって対応や料金が違います。
働き方を変えないでいいように、「預かり保育」についても調べたうえで、卒園後を選択していきましょう。
【まとめ】小規模保育園に通って、後悔していません!
一般的な保育園と違い、施設面などでデメリットはあっても、保育内容についてはさほど変わりません。
小規模保育園には、小規模なりのたくさんのメリットがありました!
1~2歳といえば、言葉が増えコミュニケーションが楽しくなりますが、イヤイヤ期で疲れることやトイレトレーニングの苦労もあります。
初めての育児に大変な時も、先生方にあたたかく見守られ、小規模保育園で2年間過ごすことができたのは本当に良かったです!
実際に通ってみれば、小規模だからこそのアットホームな保育園で、後悔はしていません!
でも、卒園後の環境の変化や「3歳の壁」問題だけは、どうしても避けらないでしょう。
近くに3歳児以降に通える園があるかどうか、また子どもの性格によって「小規模保育園」を選択肢に入れるかどうかを検討してみてくださいね。